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「セミナーを開催して、自社の新しい顧客を開拓したい」
「従業員に学ばせたいセミナーがないかを探している」
このようなお悩みを抱えている製造業経営者の方は少なくありません。
本記事で、製造業を営んでいる方におすすめしたいWebセミナーの開催手順を紹介するとともに、Webセミナー開催の注意点や事例についても解説していきます。
今後Webセミナーを開催して、新規顧客を獲得したいと思っている方には、「知見がなくても挑戦できそう!」と必ずお役に立てる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
「Webセミナーを開催しても、新規顧客が見つかるか不安」
という方は、製造業に特化したマッチングサービスがおすすめです。
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Webセミナーの開催手順|準備編
セミナーの企画をする
Webセミナーの開催にあたって、何を目的にセミナーを開催するのかを明確にした上で、企画を練っていきましょう。
- セミナーの目的を決める
- セミナーのターゲットを決める
- 顧客が求めているであろうことを箇条書きする
- その他、関連トピックも箇条書きする
- 箇条書きを精査する
- 残った内容から、話す順番・構成を決める
- 作成した構成を元に、内容を深掘りして決める
また、他社のWebセミナーを受講することで、他社がどのような構成・内容でセミナーを開催しているのか参考にできるでしょう。
例えば、粉末冶金製品、超硬工具および窯業製品の製造並びに販売を手掛ける株式会社タンガロイでは、技術者向けに以下のようなセミナーをされています。
肩削り加工を極める!
肩削り工具の選定方法と上手な使い方を解説
出典: セミナーアーカイブ視聴リクエスト「肩削り加工を極める!肩削り工具の選定方法と上手な使い方を解説」|株式会社タンガロイ
肩削り工具の基礎や選定のコツなどをテーマにしたセミナーで、自社製品である「刃先交換式直角肩削り工具 TungForce-Rec」「ヘッド交換式エンドミル TungMeister」をセミナー中で紹介していることから、商品の認知獲得や購入に繋げることが目的と考えられます。
このように、技術者向けのセミナーを企画し、そのセミナーの中で自社の技術や商品を宣伝してみても良いでしょう。
配信システムを決める
Webセミナーの開催には、配信システムの利用は必須です。
Webセミナーに利用できる配信システムにはさまざまな種類がありますが、誰でも簡単に利用しやすいのは以下の4つです。項目ごとに表でまとめたのでご確認ください。
Zoomミーティング | Zoomビデオウェビナー | YouTube Live | Microsoft Teams ウェビナー | |
---|---|---|---|---|
料金 | 100人まで無料 | 有料 | 無料 | 無料(一部有料) |
受講者数の定員 | 100~300人 | 100~1,000人 | 制限なし | 100~1,000人 |
チャット機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
録画機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
画面共有 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
参加者一覧の閲覧 | 〇 | 〇(主催者側のみ) | × | 〇 |
配信システムごとに大きく異なる点は受講者数なので、事前に何人ぐらいが参加する想定なのかを決めておきましょう。
資料を準備する
資料の準備はWebセミナーの開催には欠かせません。
Webセミナーの資料制作のデザインに迷ったら、パワーポイントも良いですが、Canvaのテンプレート活用もおすすめです。
Canvaとは、Web上で利用できるパワーポイントのようなツールで、おしゃれなテンプレートが多数用意されています。
また、資料の作成の際には当日の流れをまとめたタイムテーブルを作成しておきましょう。
いつ誰がどこを担当するのかを明確にしておくことで、不測の事態が生じた場合でも柔軟に対応できます。
セミナーの集客をする
Webセミナーの集客は、自社ホームページやメール、YouTubeなどのSNSで行うのがおすすめです。
セミナー開催の通知は2週間前までには実施しましょう。
「自社ホームページはあまり見られない」
「集客ができるのか不安」
という方は、業界の方が読む新聞やWebサイトに広告を出してみても良いでしょう。
集客を始めるタイミングが早くなりすぎると、顧客の参加意欲が下がる要因となる可能性があるほか、参加する気がなくても「とりあえず申し込んでみよう」という気持ちで申し込みをする方が増える可能性もあります。
Webセミナーの開催手順|当日編
Webセミナー開催の当日は、諸々の準備を終え、最終確認のみとなっているのが理想です。
当日に慌ててしまうことがないよう、1週間前までには準備を終えておきましょう。
早期で準備が完了していれば、不測の事態にも冷静に対応できます。
機材のチェックをする
セミナー当日は機材が正しく動作するかどうかを確かめましょう。
ビデオカメラを用いて講師の様子を映すタイプのオンラインセミナーには以下のような機材が必要となります。
- ビデオカメラ
- PC
- マイク
- HDMIケーブル
- ビデオキャプチャーデバイス(カメラからの映像をパソコンに取り込むための機材)
上記の他に、後日セミナーの様子をYouTubeや自社のHPでアップロードする場合は、動画編集ソフトが必要になる場合もあります。
機材の準備ができたら実際に接続し、映像や音声に問題がないかをチェックしましょう。
参加者に再度セミナーの案内をする
当日は、以下の内容を入れたメールで、再度セミナーの案内をすることを忘れないようにしましょう
- 今回のセミナーのテーマ
- タイムスケジュール
- 終了後のアンケートの協力
セミナーが始まってからも、雑音の有無や音声が小さいといった問題が生じていないかどうかをチャットを活用し、リアルタイムで対応できるように準備しましょう。
セミナーアンケートは、Googleフォームを使えば無料で収集できます。
あらかじめ、質問項目を決めておき、Webセミナー終了後にURLを共有すれば効率よく回答収集できます。
▼Google フォーム
https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/
アンケートの質問例
- セミナーの満足度を5段階で教えてください
- 弊社製品に関する無料相談会に参加しますか
- 次回セミナーに期待する内容は何ですか
Webセミナー開催の注意点
Webセミナーの開催には多くの手間がかかります。「時間をかけて準備したのにうまくいかなかった…」という事態にならないためにも、Webセミナーを開催する際は以下の2点に注意しましょう。
主催者と参加者の通信環境を確認する
セミナー開催の1時間前には、PCやカメラ、映像と音声のチェック、資料が正しく表示されるかなどを確認しましょう。「PCとカメラが接続できない!」「画面共有がうまくできない!」といった不具合があった場合でも対応できるように、1時間前には機材チェックを始めるのがおすすめです。
利用する配信システムによっては、視聴者には表示されず、主催者側のみが閲覧できる機能もあるため、それらの機能を活用し、配信の最終テストを行いましょう。
開催後に参加者に連絡を入れる
Webセミナー開催後は、参加者にアンケートを取ったり、参加の御礼をメールで送ったりと、連絡を忘れないようにしましょう。
また、当日参加ができなかった方に対して、アーカイブ配信のお知らせや次回セミナー開催の案内もしておきましょう。
製造業のWebセミナー事例
株式会社牧野フライス製作所様
株式会社牧野フライス製作所様は、フライス盤の制作に特化した会社です。
2023年11月に「上手な切削加工動作の選び方 金型加工基礎編」というセミナーを開催しました。
その際、セミナーの予告動画や説明資料、セミナーの構成を自社ホームページで公開しています。
出典:上手な切削加工動作の選び方|株式会社牧野フライス製作所
東洋炭素株式会社様
東洋炭素株式会社様は、カーボン製品の製造、販売を行う会社です。
東洋炭素株式会社様は、お客様の技術とカーボン素材のマッチングを提案する場を設けることを目的に、大阪・東京・名古屋で定期的にセミナーを開催しています。
自社のホームページにて過去のセミナーの様子を投稿しており、セミナー参加のハードルを下げています。
株式会社関東製作所様
株式会社関東製作所様は、樹脂製品の量産成形や金型制作などを手掛けるモノづくり企業です。
2023年8月、設計者・開発者の方向けに、YouTube Liveを利用して「設計者が知っておくべき、射出成形金型の基礎知識」というセミナーを開催しました。
出典:【セミナー開催】射出成形金型の基礎知識|株式会社関東製作所
最後に
製造業経営者の方に向けたWebセミナーの開催手順をテーマに、注意点や事例について解説しました。ZoomミーティングやYouTube Liveを用いたオンラインセミナーの場合は費用も抑えられるため、オンラインセミナーを活用して新規の顧客を獲得したい方はぜひ挑戦してみてください。
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