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「新規顧客開拓の手法を探しているけれど、テレアポやメール営業だけでは限界がある」「そもそも見込み顧客の連絡先が分からないからアプローチできない」——そんな悩みを抱える営業担当者やマネージャー、中小企業経営者の方が増えています。
そこで、注目されているのが「問い合わせフォーム営業」。
企業のホームページにあるお問い合わせフォームから直接メッセージを送ることで、面識のない企業にもアプローチできるのが大きな特徴です。
しかし、やり方を誤れば「迷惑メール」と思われてしまうリスクも…。
本記事では、問い合わせフォーム営業を成功に導くための手順・例文・迷惑行為とみなされないためのコツを徹底的に解説します。
- 問い合わせフォーム営業って何がいいの?
- どうすれば“迷惑メール”扱いされずに、相手に“おっ”と思わせられる?
- 実際に送るメッセージはどんな感じがベスト?
上記の疑問や不安を一挙に解消し、すぐに実践できるよう、良い例と悪い例を比較しながらポイントを深堀りしていきます。
1. 問い合わせフォーム営業とは?基本知識と注目される理由
1-1. 問い合わせフォーム営業の概要
問い合わせフォーム営業とは、企業公式サイトの「お問い合わせフォーム」を通じて営業文面を送り、新規取引やコラボの打診、商品・サービスの提案などを行う営業手法です。
従来のメール営業では、「相手のメールアドレスが必要」というハードルがありました。
しかし、問い合わせフォーム営業では、アドレスを知らなくてもホームページ上のフォームがあればメッセージを送れます。
「面識のない企業にもアクセスしやすい」「名刺がなくてもOK」という点が注目される大きな理由です。
1-2. なぜ注目されているのか
- 読まれる可能性が高い: メールよりはスパム扱いされにくく、フォーム宛の連絡は顧客問い合わせの可能性もあるため無視されにくい
- オンライン完結: テレアポや対面営業のように相手の都合を拘束しない
- コロナ禍以降、リモート営業ニーズ増: オンラインで済むため移動リスク・コストが少ない
一方で「やり方を間違えると迷惑」「既に多くの企業が使っているので埋もれる可能性もある」といった懸念があるのも事実です。
ちなみに、製造業の場合、サプライヤー募集ページを公開している企業にまずは送ってみるのがおすすめです。
サプライヤー募集ページとは、その名の通りサプライヤー(技術やサービス、商品を提供する会社)を公募しているページを指します。
例えば、Google検索で「サプライヤー募集」と検索してみると、以下のような検索ワードが並んで表示されます。

検索1ページ目に表示されている、デュプロ精工株式会社様のサプライヤー募集ページを見てみると、サプライヤー専門のお問合せフォームが用意されています。
サプライヤー(パートナー会社様)募集フォーム|デュプロ精工株式会社
このように、まずは需要がはっきりと分かっている企業群から問い合わせフォーム営業をしてみてはいかがでしょうか。
また、新規開拓には展示会もおすすめです。
2025年の製造業の展示会情報をまとめた記事もぜひご覧ください。
2. 本当に迷惑?問い合わせフォーム営業が嫌われる3大要因
「問い合わせフォーム営業 迷惑」というキーワードが存在するほど、迷惑認定されるケースが少なくありません。その主な原因は次の3つに集約されます。
(1) どこにでも送れるがゆえの“一斉送信感”
まるで大量スパムのように、「御社(=誰でもいい)」向けのテンプレート文面を乱発していると思われると、一瞬で「うちには関係ないな」とゴミ箱行きになってしまいます。
(2) 押しつけがましい長文や頻繁な追撃
- 一方的なセールスポイント羅列
- 短期間で何度も送信
こうした行為は読んでいて負担になり、即ブロックされても仕方ありません。
(3) 利用規約で明示的にNGなのに送ってしまう
サイトによっては「営業目的の連絡はご遠慮ください」と書かれていることも。
こうした規約を無視して送るのは相手のルール違反であり、クレームや信用失墜につながります。
3. メリットとデメリットを整理しよう
メリット
- メールアドレス不要
担当者の連絡先を知らなくてもフォームがあれば送信可能。 - 読まれやすい
代表メール宛よりもスパムフォルダに埋もれにくく、一度は開封されやすい。 - オンライン完結で時間短縮
移動コストや電話での待機が不要。
デメリット
- 迷惑とみなされるリスク
送信先の選定や文面次第ではクレームの可能性も。 - フォーム仕様が企業ごとに異なる
必須項目や文字数制限がバラバラなので、コピペだけで送れない場合も。 - 返信率は思ったほど高くないことも
数を打たないと成果が出にくい。かつ“送信作業”に手間がかかる。
4. 超重要!迷惑認定されないための3つの大原則

問い合わせフォーム営業で成果を出すためには、迷惑だと思われない工夫が不可欠です。ここでは3つの大原則を押さえましょう。
大原則1:相手を“特別扱い”する姿勢
企業名やサイト内容に少しでも触れ、「御社の◯◯事業を拝見し…」「先日のニュースリリースに興味を持ち…」など、送信先ごとに多少のカスタマイズを入れることが重要です。
システムで大量送信する場合も、業種・業界ごとに文面を作成しましょう。
誰にでも当てはまる文面は、誰にも刺さらないのです。
大原則2:短く読みやすい文章
・ダラダラ長いと最後まで読まれない
・箇条書きや改行で要点を分かりやすく
相手の時間を奪わない配慮が好印象につながります。
大原則3:送る回数やタイミングに配慮
・無反応だからといってすぐに2通目を送らない
・土日や深夜より平日の日中に送った方が読まれやすい
・規約で営業禁止と明示されていないか必ずチェック
5. 問い合わせフォーム営業の王道ステップ(準備~送信~フォロー)
問い合わせフォーム営業をする際は、以下の流れを守るとスムーズです。
1.ターゲット企業の選定
・自社サービスに合う業界・規模は?
・「絶対に迷惑そうな企業」や「規約NG企業」は外す
2.文面テンプレートを準備+微修正スペース確保
・ベースとなる定型文を作りつつ、企業ごとにカスタマイズできる箇所を用意
3.送信タイミングを見計らう
・平日午前 or 14~16時頃(メールチェックタイミング)が狙い目、金曜夕方や月曜朝イチは避けるなど工夫
4.送信時のチェック
・文字数制限や必須項目
・誤字脱字、企業名の間違いがないか最終確認
5.返信が来たら即フォロー
・お礼 + 打ち合わせ日程をいくつか提示
・オンライン商談 or 電話アポイントに繋げる
6. 【例文集】良い例・悪い例の比較で学ぶ問い合わせフォーム営業
6-1. 悪い例 → 改善例(ケース1)
【悪い例】
件名:お問い合わせ
本文:
はじめまして。○○会社の営業担当です。
当社では画期的なシステムを提供しており、多くの企業様に導入いただいています。
ぜひ御社でも導入を検討ください。詳しい資料を送りますので住所を教えてください。
よろしくお願いします。
解説:
- 企業名が書いていない
- 相手のことに一切触れず、「ウチのシステムはすごいんです」だけ
- 行動喚起(住所を教えて?)がやや強引で、具体的メリットがわからない
【改善例】
件名:【ご提案】◯◯事業の生産コスト削減に役立つシステムについて
本文:
突然のご連絡失礼いたします。株式会社○○の営業部・□□と申します。御社の〇〇事業を拝見し、高品質な製品づくりに注力されていると知りました。
弊社では中小企業向けに生産管理の自動化システムを提供しており、
類似業界の企業様で【月〇万円以上のコスト削減】を実現した事例もございます。もし少しでもご興味をお持ちいただけましたら、
3分程度で読めるサービス概要PDFをお送りいたします。
その後、オンライン打ち合わせ(15分程度)で詳しい内容をご説明できれば幸いです。ご検討いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
解説:
- 件名で相手企業に関係があるテーマを示す
- 「生産管理システム」→「コスト削減事例」の数字で具体性
- 次の行動(PDF送付/オンライン打ち合わせ)を明記
6-2. 悪い例 → 改善例(ケース2)
【悪い例】
件名:営業のご提案
本文:
お世話になっております。
弊社はあらゆる企業にぴったりのWEBコンサルを行っています。
御社もぜひ導入いただきたいです。
今ならキャンペーンで○○円お得ですので、検討よろしくお願いします。
解説:
- 「あらゆる企業にぴったり」→ 汎用的すぎ
- どんなメリットがあるのか不明
- 相手の状況を見ていない押し付け営業感が強い
【改善例】
件名:【無料診断】御社のWEB集客を改善できる可能性があります
本文:
○○様(※御社名など)はじめまして。WEBコンサルティングを手掛ける株式会社△△の○○と申します。
御社のWEBサイトを拝見し、〇〇(相手サイトの特徴)を上手に活用されていると感じました。
さらに集客数向上の余地があるのではと思い、今回ご連絡差し上げた次第です。弊社では**「無料サイト診断」を行っており、同業界の△△社様で月間アクセス1.5倍**を実現したケースもございます。
サイト診断だけでも、改善のヒントが得られるとご好評いただいておりますので、
ご興味あればぜひ【返信】または【以下のURL】からお気軽にお申し込みください。突然のご連絡で恐縮ですが、ご検討いただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
解説:
- 相手サイトを実際に見ているニュアンスを加える
- 「無料診断」というフックでハードルを下げる
- 自社サービスの強み + 具体的数字 + 次の行動をセットに
6-3. 良い例の要素分解
- 件名で興味を引く:相手の課題感に直結するキーワード(「生産コスト削減」「WEB集客」など)
- 最初の挨拶で企業名や担当名、相手へのリスペクトを示す
- 具体的メリット:数字や他社事例を短く
- 次のアクション:資料請求、無料診断、オンライン打ち合わせなど、一つに絞るか複数提案
- 文章量は300~400文字程度:サッと読める長さを目安に
7. さらに応用!返信率を高めるための工夫ポイント
7-1. 企業リサーチを怠らない
相手企業のホームページを5分でも眺めれば、何に注力しているか見えてきます。
- 「受賞歴」「プレスリリース」などがあれば触れる
- 「業種別サービス一覧」をチェックし、提案の糸口を探す
7-2. “○分で済む”と時間を明示する
- 「資料は3分で読めます」「打ち合わせは15分ほどでOK」など具体的に言うと、心理的ハードルが下がる
7-3. 二通目以降のフォロー方法
- 一度送って反応がなかったら、1か月以上空けて「先日ご連絡した件、その後いかがでしょうか?」とリマインドする程度に留める
- しつこく追撃しないこと
7-4. URLの安全性を意識
- リンクを載せるなら、トラストがある公式サイトURLやPDFリンクなどにし、不審感を与えないよう配慮
8. まとめ
問い合わせフォーム営業は、相手のメールアドレスがわからなくてもアプローチできるという大きな利点があります。
しかし、「使い回しの大量送信」や「押しつけ」「短期間での連続送信」などをやってしまうと、一瞬で“迷惑メール”のレッテルを貼られてしまうでしょう。
迷惑認定されないためのポイントは下記の通りです。
- 相手企業に合わせて文面を少しでも変える
- 簡潔かつ具体的にメリットと行動を示す
- 送信タイミング・頻度に配慮する
本記事でご紹介した「良い例・悪い例」を参考に、ぜひあなたなりの問い合わせフォーム営業テンプレートを作り、企業ごとに微調整しながら送ってみてください。
また、複数の相手に大量に送る場合は、専用のフォーム送信ツールや営業代行サービスを検討するのも一手です。ただしツールを使う場合でも、文面のパーソナライズがカギになることをお忘れなく。
「迷惑」と思われるか、「興味ある」と思われるかは紙一重です。
ほんの少しの気遣いと工夫で、その“一歩”を踏み込めます。ぜひ記事を参考に、問い合わせフォーム営業をうまく活用し、新規顧客やパートナーをどんどん獲得していきましょう!