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「新聞広告を使って新規顧客を開拓していきたい」
「新聞広告を活用しようと思っているが、どの新聞に掲載すれば良いのか分からない」
このような悩みを抱えている製造業経営者の方は少なくありません。
本記事では、製造業を営んでいる方におすすめの業界新聞を5つ紹介するとともに、新聞広告を掲載するのにかかる費用やメリット、デメリットについても解説していきます。
記事後半では、実際に新聞広告を掲載している製造業の企業をご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
「新聞広告を使っても、新規顧客が獲得できるか不安」
という方には、製造業に特化したマッチングサービスがおすすめです。
新たに複数社との繋がりを作り、年間3,000万円の受注を獲得した事例もございますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
新聞広告とは?
新聞広告とは、新聞の紙面に掲載する広告のことです。
折り込まれているチラシや拡販誌とは異なり、新聞の紙面に掲載できるもののみが新聞広告にあたります。
例えば、こちらは神戸製鋼所グループのKOBELCOが2017年に日経新聞に出稿した採用広告です。
新聞の中央の見開き左右2ページ分(二連番)を使った迫力のある広告となっており、掲載後にサイトへのアクセスが倍増するなどの効果も見れれたようです。
画像出典:神戸製鋼所|新聞広告データアーカイブ
製造業におすすめの業界新聞5選
製造業を営んでいる方におすすめの業界新聞を5つご紹介します。
業界新聞であれば、購読層が必然的に絞られるため、広告を届けたい相手により訴求しやすくなります。
金型しんぶん
画像出典:金型しんぶん
金型しんぶんは、金型業界の最新情報を掲載している新聞です。
発行部数は月間12,000部で、40年以上も購読されています。
大手企業から中小零細までさまざまな金型企業への取材を行っており、プレス金型やプラスチック金型、鋳造金型などの情報を取り扱っています。
購読層のほとんどが金型関連企業かつ、購読層の60%が経営者・役員クラスであるため、金型業界の決済者の方に宣伝できる点が強みです。
日本産機新聞
画像出典:日本産機新聞(Web版)
日本産機新聞は、機械工業に関するさまざまな情報を掲載している新聞です。
機械工業に関する資料を幅広く取り揃えているほか、講演会やセミナーの情報も取り扱っており、情報量において秀でています。
以下は実際に日本産機新聞に掲載された新聞広告の事例です。モーター駆動の製品開発を得意とする株式会社アクアシステムは、自社の新商品のPRを新聞広告で行いました。
画像出典:アクアシステム株式会社
ものづくりレビュー
画像出典:ものづくりレビュー
ものづくりレビューは、工作機械や切削工具などものづくりの最新動向を掲載している新聞です。日本だけでなく、アジアを中心に海外の情報も取り扱っているのが特徴です。
インターネット上で、全記事を誰でも無料で読めるため、有料の新聞に比べて色々な方に読んでもらえる可能性が高いのは、大きなメリットです。
日経産業新聞
画像出典:日経産業新聞
日経産業新聞は、日本経済新聞が発行している、産業・企業情報に特化した新聞です。
企業動向や技術・科学ニュースなど幅広い情報を取り扱っており、1日の掲載企業は300以上、推定閲読者数は400,000人を超えています。
日経産業新聞は、閲読者が多いためさまざまな方の目に留まりやすい一方で、情報量が多く、取り扱う企業も多いことから、高額な費用を払って大きなサイズで広告掲載をしなければ埋もれてしまう可能性もあります。
日刊工業新聞
画像出典:日刊工業新聞
日刊工業新聞は、産業・技術分野の情報を掲載している新聞です。
すべての産業分野を取り扱っていますが、中小企業に特化した情報が多く、新規顧客として中小企業との繋がりを求めている方にはおすすめです。
以下から、実際の広告掲載の費用や流れなどを詳しく解説されているので、興味があればご覧ください。
種類別|新聞広告にかかる費用は?
新聞広告にかかる費用は、サイズによって大きく異なります。新聞に出稿される広告は以下の5つのサイズがほとんどです。
- 全15段
- 全7段
- 全5段
- 半5段
- 半2段
「段」とは新聞紙面を盾に15分割し、その1枠を1段と呼ぶことをいい、紙面すべてを使う場合を「全」、半分のみ使う場合を「半」といいます。そのため、全15段の場合は、1ページ全てを使った広告となります。
雑報広告
雑報広告とは、突き出し広告・記事中広告・題字ヨコ下広告を総称した広告のことです。掲載費用は、100〜150万円前後が一般的です。
雑報広告の多くは記事中の決まった場所に掲載され、文字の中にあることがほとんどなので小さいサイズでも購読者の目に留まりやすいというメリットがあります。その際、周りが文字なことを利用し、ロゴ・写真のみなどパっと見て伝わるような広告の方が目立ちやすいです。
記事下広告
記事下広告とは、記事の下に掲載される広告のことで、利用されることが最も多いです。記事下広告の掲載にかかる費用を、新聞社ごとに以下にまとめました。
朝日新聞 | 毎日新聞 | 産経新聞 | |
1段以上 | 3,305,000円 | 2,047,000円 | 1,020,000円 |
3段以上 | 3,194,000円 | 1,983,000円 | 1,000,000円 |
5段以上 | 3,071,000円 | 1,919,000円 | 980,000円 |
7段以上 | 2,954,000円 | 1,853,000円 | 960,000円 |
10段以上 | 2,776,000円 | 1,759,000円 | 945,000円 |
15段以上 | 2,657,000円 | 1,728,000円 | 930,000円 |
20段以上 | 2,600,000円 | 1,692,000円 | 910,000円 |
30段以上 | 2,482,000円 | 1,640,000円 | 870,000円 |
製造業で新聞広告を行うメリット
製造業で新聞広告を行うメリットは以下の3つです。
事前に新聞の購読層を調べて掲載する媒体を選べる
新聞広告では購読層を公開している新聞社が一般的です。
そのため、「この新聞を読んでいる人は自社の商品に興味を持ってもらえそうだ」といったように、新聞社ごとの購読層に合わせて掲載する媒体を選べるため、広告掲載から新規顧客獲得につながりやすいです。
手元に残して何度も読み返される
次に、ネット広告は継続的にお金を払い続けなければ掲載されないのに対して、新聞広告の場合は一度掲載されればずっと手元に残る可能性があります。そのため、他の広告に比べて何度も読者の目に留まることがあるため、広告の効果がでやすいといえます。
掲載する媒体の信頼性を活用できる
掲載する媒体の信頼性を活用できるのは、新聞広告の大きなメリットです。日経産業新聞のように、大手かつ購読者が多いような信頼性の高い新聞に掲載されるだけで、読者からすれば安心感が得られます。
製造業で新聞広告を行うデメリット
製造業で新聞広告を行うデメリットは以下の3つです。
発行部数が年々減少しているため、広告が目に留まりにくくなる
前提として、新聞の発行部数は以下のグラフのように年々減少しています。そのため、必然的に広告が人の目に留まりにくくなるため、広告を出稿しても思った以上に効果を実感できない可能性があるでしょう。
出典:朝日新聞GLOVE
Web広告やチラシ広告に比べて審査の基準が高い
Web広告やチラシ広告に広告を掲載するのに比べて、新聞広告は審査の基準が高く、審査に落ちてしまい、そもそも広告を掲載できなかったという場合もあります。
新聞広告の掲載にあたって、直接新聞社とやり取りするのではなく、まず広告会社とやり取りします。その際、広告の内容や広告掲載日、広告の予算など詳細を考えておく必要があります。
ネット広告のようにターゲットを選定して広告を打てない
新聞広告はネット広告のように細かくターゲットを選定することはできません。掲載する新聞社が公表している購読層から、購読者を推測することは可能ですが、特定の人だけに向けて自社を宣伝することは不可能です。
製造業における新聞広告の活用事例
株式会社武井製作所様|日刊工業新聞掲載
株式会社武井製作所様は、NC施盤加工や転造を得意とする製造会社です。
2021年3月31日発行の日刊工業新聞に、展示会の案内・自社のPRを目的に広告を出稿しました。
「複合旋盤加工・ねじ転造・センタレス研磨」と事業内容はもちろん、旋盤加工対応可能範囲など自社のリソースを具体的に明示している点もポイントです。
出典:日刊工業新聞に広告掲載! | NC旋盤加工の複合旋盤加工.com by 株式会社武井製作所
聖和精機株式会社様|商工経済新聞掲載
聖和精機株式会社様は、マイクロンチャックや工業道具の制作を行う製造会社です。
2019年4月25日発行の商工経済新聞に自社の商品の宣伝を目的に、広告を出稿しました。
※商工経済新聞社は2020年に閉業しております
自社商品である「マインクロンチャックNシリーズ」の商品画像の一部を広告の左側に拡大して表示させ、インパクトを与えています。同時に、広告下部では各営業所の問い合わせ先を細かく掲載することで、新聞を見た方がすぐに問い合わせできる工夫がされています。
最後に
製造業経営者におすすめの新聞広告をテーマに、メリットやデメリット、事例について解説しました。広告の種類によっては少ない費用から出稿できるため、新聞広告を使って新規顧客を獲得したい方はぜひ挑戦してみてください。
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