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図面スキャンサービスを利用すれば、大量のデータも省スペースかつ効率的に保管・管理できます。大判図面や青焼き図面に対応したものもあり、自社に適したサービスの選定が大切です。
とはいえ、図面スキャンサービスにはさまざまなものがあり、特徴や機能も異なるため、「どの図面スキャンサービスを選ぶべきかわからない」「図面のスキャンを行う際にチェックすべきポイントを知りたい」といった担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、図面をデータ化して管理できる図面スキャンサービスを15選で紹介します。図面をスキャンするだけでなく、その後の管理・活用が効率化できる便利なサービスについても解説するので、図面の保管・管理でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

図面スキャンサービスとは?

図面スキャンサービスとは、紙の設計図や建築図面などを高精度でデジタル化し、電子データとして保存・管理できるサービスです。大判サイズにも対応した専用スキャナーや外注サービスを活用することで、大量の図面を効率的に処理できます。電子化したデータは検索や共有が容易になり、業務のスピードや精度を高めるだけでなく、DX推進や法規制への対応にも役立つのが利点です。
図面スキャンサービスのなかには図面をデータ化するところまでしか対応していないものもありますが、図面の数が膨大になるほど、その後の管理が重要になります。以下の記事では、データ化した図面を効率的に管理できる図面管理システムについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎図面管理システムとは?機能や導入の利点、比較ポイントについて
図面をスキャンするメリット
図面をスキャンする主なメリットを5つ紹介します。なお、図面のデータ化によるメリットについては以下の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
▶︎図面のデータ化とは?最新技術を活用してコスト削減と業務効率化を実現するために
保管スペースを削減できる

図面はA0やA1といった大判サイズも多く、紙のまま保管するとオフィスや倉庫のスペースを圧迫します。スキャンしてデータ化することで物理的な保管場所が不要となり、限られたスペースの有効活用が可能です。これにより、保管コスト削減にもつながります。
検索・閲覧がしやすくなる

紙の図面から目的のものを探すには時間がかかりますが、データ化すればキーワードやファイル名で瞬時に検索可能です。クラウドに保存すれば遠隔地からでもアクセスでき、必要な図面を即座に閲覧できる環境が整います。
劣化や紛失のリスクを低減できる

紙の図面は経年劣化や破損、紛失のリスクがつきものです。電子化すれば劣化の心配がなく、バックアップを取ることで万一のトラブルにも備えられます。重要な設計情報を長期的に安全に保管できる点は大きなメリットです。
共有や編集が容易になる

電子化された図面はクラウドや社内システムを通じて簡単に共有できます。関係者全員が同じデータを扱えるため、バージョン管理のミスを防ぎ、共同作業もスムーズです。PDFへの注釈やCADソフトでの編集も可能になり、業務効率が一段と向上します。
ほかのシステムとの連携性が向上する

スキャンした図面をPDFやCAD形式に変換することで、設計支援ソフトやBIMシステムなどと連携できます。過去の紙図面を現行のデジタル環境に取り込み、資産として再活用できるのは大きな価値です。データの一元管理が進むことで、社内外での情報共有も容易になります。
図面スキャンサービスの選び方
図面スキャンサービスは数多く存在するため、目的に応じて適切なサービスの選択が不可欠です。ここでは、図面スキャンサービスの選び方のポイントを解説します。
自社でスキャンするか外注するかで選ぶ

図面スキャンサービスを選ぶ際は、まず「自社でスキャナーを導入して運用するのか」「外注業者にまとめて依頼するのか」を判断することが重要です。たとえば、日常的に大量の図面を扱う企業であれば、自社に大判スキャナーを設置して継続的に処理するほうが効率的に活用できるでしょう。
一方で、過去に蓄積された紙図面を一括で電子化したい場合や、利用頻度が限定的な場合は外注が向いています。外注サービスならスキャナーを購入する初期投資が不要であり、短期間で大量処理を任せられるのが強みです。自社の利用シーンと業務量を見極めて適したサービスを選びましょう。
取り扱う図面サイズに対応しているかで選ぶ

図面は建築や製造業を中心にA0やA1といった大判サイズも多く使用されます。そのため、サービスやスキャナー機器がどのサイズまで対応できるかの確認が必要です。A3やA4対応のみの一般的なスキャナーでは、設計図の大部分を正しく取り込むことができません。
サイズだけでなく解像度やカラー対応の有無も品質に直結する要素です。細い線や微妙な色分けが多い図面では、高解像度・フルカラーでスキャンできるかどうかが業務効率に影響します。事前に取り扱う図面の種類や用途を整理し、それに合ったサービスを選ぶことが大切です。
手書きの文字や数字など、読み取りの精度で選ぶ

設計図や建築図面には、手書きで書き込まれた文字や数字、修正指示などが含まれるケースが少なくありません。従来型のOCRではこうした手書き文字の認識率が低く、結果的に人の手での修正作業が必要になることがありました。
AI OCRを搭載したサービスであれば、膨大な筆跡パターンを学習しているため、文字の癖や不揃いな数字でも高い精度で認識できます。さらに学習機能によって、利用を重ねるほど誤認識が減っていく点もメリットです。単なるスキャン性能だけでなく、OCR精度にも注目してサービスを選びましょう。
フリーワード検索や類似図面検索などの検索機能で選ぶ

電子化した図面を有効に活用するためには、保存したデータを効率的に探し出せる仕組みが欠かせません。フリーワード検索に対応していれば、図面内の文字情報をもとに必要なデータをすぐに呼び出すことができます。
さらに、類似図面検索に対応したサービスであれば、過去の設計と似た構造やパターンを持つ図面を瞬時に見つけ出せるため、新規設計や改修作業に役立ちます。単にデータ化して保存するだけでは情報が埋もれてしまう可能性がありますが、検索機能が充実していればナレッジとして資産化できます。
図面以外の書類などにも対応しているかで選ぶ

実務の現場では図面だけでなく、仕様書・契約書・マニュアル・検査記録といったさまざまな書類を扱います。そのため、図面スキャンサービスを導入する際には、図面以外の文書も一緒に電子化できるかどうかを確認しておくと効果的です。
図面だけに特化しているサービスを選んでしまうと、ほかの書類管理が別システムとなり、かえって手間やコストが増える可能性があります。オールインワンで多様な文書に対応できるサービスを選べば、情報管理を一元化でき、業務効率の向上が期待できるでしょう。
セキュリティの高さで選ぶ

図面には企業の知的財産や顧客情報など、外部に漏れると重大なリスクを伴う情報が含まれています。そのため、サービスを選ぶ際にはセキュリティ体制がどこまで整っているかを慎重に確認することが重要です。
外注サービスであれば情報の輸送・保管体制、作業者のアクセス制御、ISO認証などの有無をチェックしましょう。クラウド型サービスの場合は、データ暗号化・権限設定・ログ管理などのセキュリティ機能が備わっているかを確認する必要があります。
導入・運用コストで選ぶ

図面スキャンサービスは、導入形態によってコスト構造が大きく異なります。
たとえば、自社に大判スキャナーを導入する場合は初期投資が必要ですが、長期的には1件あたりのコストを抑えられる可能性があります。逆に外注型は初期費用が不要で短期利用に向いていますが、利用頻度が高いと総コストが膨らみやすいのがデメリットです。
また、クラウド型サービスでは月額料金が発生するケースが多いため、処理量と費用のバランスを見極めることが重要です。長期的な運用を想定した場合にどちらが得策か、費用対効果を踏まえて比較検討しましょう。
おすすめの図面スキャンサービス16選
おすすめの図面スキャンサービスを16つ紹介します。
サービス名 | 主な機能 | 導入形態 | 料金プラン | 運営会社 |
DX Engine | 自動分割・解析 情報付与・整理 全文検索 CSV出力 見積作成・日報転機 形状検索・特徴検索 | 外注型 | 要問い合わせ | 営業製作所株式会社 |
スキャニングサービス | 紙書類のデータ化 属性登録 | 外注型 | 要問い合わせ | 株式会社大塚商会 |
図面の文書電子化サービス | 紙書類のデータ化 CADデータトレース データ共有クラウドサポート | 外注型 | 要問い合わせ | キンコーズ・ジャパン株式会社 |
ドキュメント・スキャニングサービス | 書類・図面の電子化 オンサイト/オフサイト対応 | 外注型 | 要問い合わせ | 株式会社リコー |
スキャニングサービス | 製本図面のスキャンに対応 | 外注型 | 従量制シートスキャン:A4 20円/枚〜ブックスキャン:A4 50円/枚〜 | 株式会社日青 |
大判図面スキャン | バラ図面・製本の非破壊スキャン 青焼き図面・トレーシングペーパー対応 OCR処理 | 外注型 | 従量制 | 株式会社雲紙舎 |
書籍・図面・フィルム類専用スキャナー | 大判サイズの図面スキャン 製本図面のスキャン スキャナーレンタル | ハードウェア導入型 | 要問い合わせ | 株式会社誠勝 |
スキャニングサービス | 文書・ブック・図面・フィルムのスキャン | 外注型 | 要問い合わせ | 株式会社インフォマージュ |
図面電子化サービス | 大判図面スキャン 出張スキャン ファイル名規則化 | 外注型 | 要問い合わせ | 有限会社ポータルケア・アイ |
スキャンサービス | さまざまな書類の電子化 | 外注型 | 要問い合わせ | 株式会社DSG |
大判図面スキャニングサービス | 大判図面スキャン データの要件整理 | 外注型 | 要問い合わせ | ジーベック株式会社 |
大判製本図面スキャンサービス | 大判図面スキャン 製本図面スキャン | 外注型 | 従量制88円/枚〜(A3)基本料金:550円/冊 | アオヤギ株式会社 |
スキャンサービス | 大判図面スキャン 製本図面スキャン | 外注型 | 要問い合わせ | システム・プランニング株式会社 |
RICOH fi Series | 高速スキャン OCR連携 両面読み取り 画像補正 | ハードウェア導入型 | 要問い合わせ | 株式会社PFU |
Adobe Scan | スマホスキャン AI OCR機能 PDF編集機能 | アプリ導入 | 個人向け:1,518円/月〜法人向け:1,848円/月〜 | アドビ株式会社 |
なお、図面のスキャンだけでなくその後の管理も視野に入れる場合、図面管理システムも便利です。詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
DX Engine|営業製作所

サービス名 | DX Engine |
主な機能 | 自動分割・解析 情報付与・整理 全文検索 CSV出力 見積作成・日報転機 形状検索・特徴検索 |
導入形態 | クラウド型 |
料金プラン | 月額30,000円 |
運営会社 | 営業製作所株式会社 |
営業製作所株式会社のDX Engineは、図面を含むさまざまな書類をデータ化し、効率的に管理できるサービスです。単に紙の資料を電子化するだけでなく、OCRでテキストを抽出するため、フリーキーワードで書類や図面を検索できます。AIによって手書き文字を認識したり、図番・品名などの情報を書類に付与することも可能です。これにより、ユーザーは膨大な書類・図面のなかから必要なものをすぐに検索でき、ワンクリックで出力できます。
<DX Engineの利点>
- 図面以外のさまざまな書類に対応
- AI OCRにより手書き文字を含むあらゆるテキストを抽出可能
- 属性(図番・品名・検査項目)などで書類を整理可能
- 全文検索により目的の書類のピックアップが容易
- 図面の形状や材質でも検索可能
- CSV出力可能
現在、DX Engineをお試しで使える無料トライアルを実施しています。「膨大な図面のスキャン作業に割くリソースがない」「書類仕分けのためのデータ入力に時間がかかる」「必要な図面が見つからない」といった悩みを抱えている担当者の方は、ぜひDXEngineの導入を検討してみてください。
DX Engineに関する詳しい情報・お問い合わせはこちら
スキャニングサービス|大塚商会

サービス名 | スキャニングサービス |
主な機能 | 紙書類のデータ化 属性登録 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社大塚商会 |
株式会社大塚商会のスキャニングサービスは、1枚5円からさまざまな紙の書類をデータ化できるサービスです。大量の原稿でも短納期対応が可能と謳っており、スキャンだけでなく属性登録もできるため、データ化後の検索もできるようになります。プライバシーマーク取得済みの業者なので、セキュリティ面も安心です。
図面の文書電子化サービス|キンコーズ

サービス名 | 図面の文書電子化サービス |
主な機能 | 紙書類のデータ化 CADデータトレース データ共有クラウドサポート |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | キンコーズ・ジャパン株式会社 |
キンコーズ・ジャパン株式会社の図面の文書電子化サービスは、紙の図面をPDF化・CAD化して関係者共有ができるサービスです。手書きや青焼きの図面スキャンにも対応しており、図面以外の書面でも利用できます。データ共有クラウドサポートもあり、クラウド上でのデータのやり取りも可能です。
ドキュメント・スキャニングサービス|リコー

サービス名 | ドキュメント・スキャニングサービス |
主な機能 | 書類・図面の電子化 オンサイト/オフサイト対応 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社リコー |
株式会社リコーのドキュメント・スキャニングサービスは、図面を含む紙の書類をスキャンしてデータ化できるサービスです。持ち出し不可の機密書類を社内でデータ化できる「オンサイト対応」が可能で、書類の郵送に抵抗がある企業でも利用できます。
スキャニングサービス|日青

サービス名 | スキャニングサービス |
主な機能 | 製本図面のスキャンに対応 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 従量制シートスキャン:A4 20円/枚〜ブックスキャン:A4 50円/枚〜 |
運営会社 | 株式会社日青 |
株式会社日青のスキャニングサービスは、製本されたものを含むさまざまな図面をスキャンしてデータ化するサービスです。料金は従量制で、図面のサイズや製本されているかどうかによって単価が設定されています。費用を見積もりやすい点は、このサービスのメリットのひとつです。
大判図面スキャン|雲紙舎

サービス名 | 大判図面スキャン |
主な機能 | バラ図面・製本の非破壊スキャン 青焼き図面・トレーシングペーパー対応 OCR処理 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 従量制 |
運営会社 | 株式会社雲紙舎 |
株式会社雲紙舎の大判図面スキャンは、さまざまな状態の図面をスキャンできる法人・団体組織向けのサービスです。青焼き図面やトレーシングペーパーの図面を含む幅広い図面のスキャンに対応しています。オプションでファイル名入力やリンク作成なども依頼でき、データ化後の活用を考えた場合にも候補となるでしょう。
書籍・図面・フィルム類専用スキャナー|誠勝

サービス名 | 書籍・図面・フィルム類専用スキャナー |
主な機能 | 大判サイズの図面スキャン 製本図面のスキャン スキャナーレンタル |
導入形態 | ハードウェア導入型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社誠勝 |
株式会社誠勝では、図面などの大判サイズの書類にも対応した専用スキャナーを提供しています。劣化した古い図面やネガフィルムのスキャンも可能です。購入のほか、レンタルサービスもあるため、一定期間だけ使いたい場合にも利用しやすいでしょう。
スキャニングサービス|インフォマージュ

サービス名 | スキャニングサービス |
主な機能 | 文書・ブック・図面・フィルムのスキャン |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社インフォマージュ |
株式会社インフォマージュのスキャニングサービスは、文書・製本・図面・フィルムなどのスキャンができるサービスです。図面スキャンでは、A0を超える大型図面も高精度にデジタル化できます。竣工図や施工図など、大きな図面をデータ化したい場合は候補となるでしょう。
図面電子化サービス|ポータルケア・アイ

サービス名 | 図面電子化サービス |
主な機能 | 大判図面スキャン 出張スキャン ファイル名規則化 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 有限会社ポータルケア・アイ |
有限会社ポータルケア・アイの図面電子化サービスは、大判図面を含むさまざまな図面を電子化できるサービスです。図面専用スキャナを所有しており、大判・製本・長尺など幅広い図面をスキャン・電子化できます。出張スキャンにも対応しており、機密情報の持ち出しに抵抗がある場合に利用しやすいでしょう。
スキャンサービス|DSG

サービス名 | スキャンサービス |
主な機能 | さまざまな書類の電子化 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社DSG |
株式会社DSGのスキャンサービスは、大型の図面を含むさまざまな書類をデータ化できるサービスです。3か年・5か年など長期スパンのプランもあり、膨大な図面のスキャンを行いたいシーンにも、費用とのバランスを考えながら利用できます。
大判図面スキャニングサービス|ジーベック

サービス名 | 大判図面スキャニングサービス |
主な機能 | 大判図面スキャン データの要件整理 |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | ジーベック株式会社 |
ジーベック株式会社の大判図面スキャニングサービスは、A0判より大きなB0判の図面スキャンにも対応したサービスです。大型スキャナを複数台導入しており、大きな図面でも切れ目なくデータ化できます。データ化後の運用についても、要件まとめや検索対応計画立案などのサポートが可能です。
大判製本図面スキャンサービス|アオヤギ

サービス名 | 大判製本図面スキャンサービス |
主な機能 | 大判図面スキャン 製本図面スキャン |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 従量制88円/枚〜(A3)基本料金:550円/冊 |
運営会社 | アオヤギ株式会社 |
アオヤギ株式会社の大判製本図面スキャンサービスは、大判図面や製本図面を裁断せずにスキャンできるサービスです。A1サイズの大型図面のスキャンにも対応しています。スキャンしたあとの出力や製本にも対応しているため、データ・紙の両方で管理したい企業にも候補となるサービスです。
スキャンサービス|システム・プランニング

サービス名 | スキャンサービス |
主な機能 | 大判図面スキャン 製本図面スキャン |
導入形態 | 外注型 |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | システム・プランニング株式会社 |
システム・プランニング株式会社のスキャンサービスは、図面を含むさまざまな紙の書類のスキャン・データ化が可能なサービスです。最大A0サイズの図面も電子化できます。多くのスキャン用機材をラインナップしており、貴重な書類などもきれいにスキャン可能です。
RICOH fi Series|リコー

サービス名 | RICOH fi Series |
主な機能 | 高速スキャン OCR連携 両面読み取り 画像補正 |
導入形態 | ハードウェア |
料金プラン | 要問い合わせ |
運営会社 | 株式会社PFU |
RICOH fi Seriesは、スキャン専用の業務用イメージスキャナーです。世界シェアNo.1を謳っており、紙書類の両面読み取りやさまざまな画像処理にも対応しています。最大2週間デモ機のレンタルができるため、コストをかけずにお試し利用することも可能です。
Adobe Scan|Adobe

サービス名 | Adobe Scan |
主な機能 | スマホスキャン AI OCR機能 PDF編集機能 |
導入形態 | アプリ導入 |
料金プラン | 個人向け:1,518円/月〜法人向け:1,848円/月〜 |
運営会社 | アドビ株式会社 |
アドビ株式会社のAdobe Scanは、スマートフォンを使って図面などの書類をスキャンできるサービスです。大きなスキャナーを導入したり、専門業者に外注したりする必要がなく、自前で手軽にスキャンできます。ただし、大判図面や製本図面など、個人では難しい図面を扱う場合は注意が必要です。
図面スキャンサービス利用時の注意点
図面スキャンサービス利用時の主な注意点を2つ紹介します。
綺麗にスキャンするために十分な解像度のサービスか確認する

図面には細かい線や寸法、注記が多く含まれるため、スキャン時の解像度が不足していると線が潰れて判読できなくなる恐れがあります。A0やA1など大判図面を扱う場合はとくに、高解像度(600dpi程度以上)でのスキャンに対応しているかを事前に確認することが大切です。
また、解像度だけでなくカラー・グレースケール・モノクロなど出力モードの選択肢があるかどうかも、品質確保のポイントとなります。
図面原本の取り扱いや返却方法をチェックしておく

外注型の図面スキャンサービスを利用する際は、図面原本を業者に送付または持ち込む必要があります。輸送や保管中の紛失・破損リスクに備えた管理体制が整っているかを必ず確認しておきましょう。作業後に原本をどのように返却するか、返却までの期間や梱包方法なども事前に打ち合わせておくと安心です。
図面スキャンサービスを使った成功事例
図面スキャンサービスを使った成功事例を3つ紹介します。
事例①:製造業での図面保管コスト削減
製造業のA社では、数十年分の紙図面を倉庫で保管しており、保管スペースと管理コストが大きな負担になっていました。外注スキャンサービスを利用して図面をすべてPDF化した結果、倉庫を縮小でき年間数百万円規模のコスト削減に成功しました。データ化によって図面検索が容易になり、設計・生産部門での業務効率も向上しています。
事例②:建設会社での遠隔地との情報共有を効率化
建設会社のB社では、現場と本社で図面のやり取りに時間がかかっていました。クラウド型の図面管理サービスを導入し、スキャンした図面をクラウドに保存する仕組みに変更したところ、遠隔地からでも最新版の図面を即座に確認できるようになりました。結果として、現場での手戻りや確認作業が減少し、工期短縮にもつながっています。
事例③:設計事務所での過去図面の活用促進
設計事務所のC社では、過去案件の図面が紙のまま保管されていたため再利用が困難でした。図面スキャンサービスを活用して過去図面を一括で電子化し、OCR処理でテキスト検索可能な状態にしました。類似図面を検索して流用できるようになったことで、設計提案のスピードが大幅に向上しています。
図面スキャンサービスに関するよくある質問
図面スキャンサービスに関するよくある質問とその回答を紹介します。
図面は紙とデータのどちらで管理するのがい?

将来的な活用や共有、保管スペースを考慮すると、基本的にはデータで管理する方が効率的です。紙図面は劣化や紛失のリスクがあるうえ、検索や共有にも時間がかかります。ただし、法的に原本保管が求められる場合や、現場での閲覧性を重視する場合には紙とデータを併用する形も有効です。
図面管理を紙とデータどちらで行うべきかについては、以下の記事でも詳しく解説しています。それぞれの管理方法の具体的な特徴を確認したい場合は、あわせて参考にしてみてください。
iPhoneで図面をスキャンできる?

iPhoneでもカメラを使って図面をスキャンすることは可能です。たとえば「Adobe Scan」などのアプリを使えば、撮影した画像をPDF化しOCR処理を行えます。ただし、大判図面では端が歪んだり解像度が不足することがあるため、業務用途や正確性が求められる場面では大判スキャナーや外注サービスを利用するほうが無難です。
CADと連携できる図面スキャンサービスはある?

一部の図面スキャンサービスや大判スキャナーでは、スキャンした図面をDXFやDWGといったCAD形式に変換するオプションが用意されています。また、PDF化した図面をCADソフトに読み込んでトレースする方法も一般的です。とくに製造業や建設業向けのスキャンサービスではCAD連携を前提としたプランが提供されていることが多いため、導入前に対応形式を確認しておきましょう。
図面のスキャンと管理ならDX Engineがおすすめ

図面のスキャンと電子化した図面の効率的な管理・活用にお困りなら、営業製作所株式会社のDX Engineがおすすめです。膨大な図面のスキャンによるデータ化だけでなく、OCRを用いたテキスト抽出による検索性の向上、AIによる属性・種類別の図面仕分けの自動化が可能で、誰でも必要な図面をワンクリックで出力できるようになります。
<DX Engineの利点>
- 図面以外のさまざまな書類に対応
- AI OCRにより手書き文字を含むあらゆるテキストを抽出可能
- 属性(図番・品名・検査項目)などで書類を整理可能
- 全文検索により目的の書類のピックアップが容易
- 図面の形状や材質でも検索可能
- CSV出力可能
現在、DX Engineは無料トライアルを実施中です。この機会にぜひDX Engine導入によるメリットを体感してみてください。
DX Engineに関する詳しい情報・お問い合わせはこちら