製造業に役立つコンテンツ特集 製造業の工程管理ソフトとは?導入のメリットや注意点を徹底解説!

生産管理

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生産管理の中でも、各工程を円滑に効率よく進めるために進捗を管理する重要なフェーズが「工程管理」です。

工程管理業務を効率化させるために、データを一元管理できる工程管理ソフト(工程管理システム)の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、製造業向けに工程管理ソフト(工程管理システム)を導入するメリットや注意点を解説します。

1. 工程管理の目的

工程管理の目的は「製造工程の進捗を管理すること」です。

材料調達・加工、品質管理まで幅広く担う場合もあります。

製造業において、商品を生産する計画~出荷までの全工程を管理する生産管理と異なり、工程管理は、製造工程のみに特化し、スムーズに進行できているか、在庫量や納品量に問題はないかを管理します。

生産管理と工程管理はよく混同されますが、以下のような管理の対応範囲に違いがあります。

生産管理工程管理
管理範囲広い(生産計画~納品まですべて)狭い(製造の工程、納期管理が主)

2.おすすめの工程管理ソフト5選

1. Seiryu(セイリュウ)

株式会社テクノアが提供する工程管理システムで、多品種少量生産に特化しています。機械の負荷状況を自動で判断し、適切な割り当てを行います。既存の生産管理システムとも連携可能で、導入の手間を軽減できます。

Seiryu

2. DIRECTOR6

株式会社シムトップスが提供する工程管理システムで、個別受注生産に特化しています。
工程から原価管理までを一元管理でき、工程計画の変更も容易です。
国内トップクラスのシェアを誇ります。

DIRECTOR6

3. 鉄人くん

株式会社ビジネス・インフォメーション・テクノロジーが提供するクラウド型生産管理システムです。24時間365日のサポート体制があり、受発注管理や在庫管理、支払管理など多機能を備えています。月額費用は50,000円から利用可能です。

鉄人く

4. UMSaaSCloud

株式会社シナプスイノベーションが提供するクラウド型工程管理システムです。多様な入力方式に対応し、リアルタイムでの進捗管理が可能です。スマホやタブレットでの操作も可能で、現場での利便性が高いです。初期費用は30,000円、月額費用は15,000円(10IDあたり)から利用できます。

UMSaaSCloud

5. IB-Mes(アイビーメス)

株式会社ユニフェイスが提供する製造業向け工程管理システムです。リアルタイムでのデータ収集・共有が可能で、オーダーメイドによるシステム構築ができます。多言語対応や複数デバイスでの操作が可能で、月額費用は8,000円から利用できます。

IB-Mes(アイビーメス)

3.工程管理ソフト・工程管理システムを導入するメリット

工程管理を効率化するためには、工程管理表を使用して管理する方法と、工程管理ソフト(工程管理システム)を導入する方法があります。

工程管理表を使用する場合コストを抑えられますが、何か変更がある度に表を更新するという作業が発生してしまいます。

過去データや現状の進捗を案件発生の度に把握する必要があり、人員コストや工数がかかってしまいます。

一方で工程管理ソフト(工程管理システム)を導入すれば、導入コストやランニングコストは発生するものの、導入後の作業コスト・工数を削減が期待でき、結果的に生産管理・製造業全体の効率化につながります。

工程管理ソフトとは?

工程管理ソフトとは、「工程管理を効率化するためのソフト」です。

少量多品種の生産が求められるケースが多くなった近年の製造業では、工程管理業務を効率化・データの可視化を行うことが求められています。

それによりリードタイムの短縮やコスト削減の実現が期待できます。

工程管理ソフトに備わる主な機能は「工程管理機能」「実績入力」「分析」の3点です。

工程管理ソフト・工程管理システムを導入する際は、上記3点の機能とプラスアルファで自社に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。


工程管理の詳細についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
併せてぜひご覧ください。

導入するメリット

工程管理ソフト・工程管理システムを導入するメリットは以下があります。

・進捗管理の負担軽減、人件費削減

進捗管理表を使用していても、変更の度に更新が必要で、さらには計画変更の度に会議が開かれたりと煩雑な作業が行われている企業も少なくありません。

工程管理ソフトでデータを一元管理できれば、各作業者が1つのソフトにデータ を入力し他の作業者がそれをリアルタイムで把握できます。

煩雑だった現場担当者の工数を削減でき、経営層としては人件費削減、従業員としては残業時間の削減から会社への満足度の向上 も見込めます。

・リアルタイムデータ共有による生産現場の効率化

工程管理ソフトを使えば、過去の紙の作業指示書・スケジュールを引っ張り出してきて記録台帳に書き込む、という手作業の工数がなくなります。

工程管理ソフトはスマートフォンやタブレットからもいつでも入力でき、現在の作業進捗も常に最新情報を参照できます。

・計画の精度向上、納期の遵守

工程管理ソフトを使って作業進捗を正確に把握し、管理できるようになれば、需要予測や生産計画の精度も高めることができます。

長年の勘ではなく、ソフト上でデータに基づいた正確な生産計画が立てられることで、納期遅延のトラブルも少なくなります。

それにより顧客満足度は向上し、既存顧客と長期的な関係を構築でききます。さらに、自社の強みとしてアピールすることで新規顧客獲得にもつなげられるでしょう。

・生産スケジューラーによるさらなる効率化が見込める

工程管理ソフトの最低限備わっている機能には含まれていませんが、ソフトの中には生産スケジューラーの機能が搭載されている場合があります。

生産計画の正確な策定が可能となる生産スケジューラー機能が搭載されていれば、工程管理だけでなく生産計画フェーズの効率化も可能となります。

導入する際の注意点

工程管理ソフトを導入するメリットをお話しましたが、工程管理効率化のためにどの工程管理ソフトを選んでもいいのかというとそういうわけではありません。

費用が安いからという理由などで選んでしまうと、「初期費用に自社に必要な機能が備わっておらず追加費用となってしまった」「導入後のサポートが充分ではなく困った」とトラブルになってしまう場合があります。

以下4点に注意しながら、各企業から出ている工程管理ソフトを比較してみましょう。

・必要な機能が備わっているか

工程管理ソフトに備わっている基本機能と、できれば備わっていてほしい付加機能に分けてご説明します。

<基本機能>

工程管理機能

└工程の計画を立て、その進捗を管理する

実績入力

└現場での実績入力で、部門間でリアルタイムデータを共有する

分析

└売り上げや原価など今後の経営計画に必要なデータから各指標を分析する

<付加機能>

スケジュール管理

└生産スケジュールを一元管理し、共有できる

受発注管理

└受注量と、予測需要用、実際にの納品実績数を管理する

原価管理

└材料費、人件費、システム利用費などを含めた納品までにかかった原価の管理を行う

日報管理

└日々の生産現場日報の作成・管理

・自社のスタイルに合っているか

各社が提供する工程管理システムにはそれぞれ特徴があり、それが自社の生産する商品の種類、スタイルに合っているかどうかは確認する必要があります。

自社の生産の流れが固定化しているのであれば、コストを抑えられるパッケージタイプの工程管理ソフトが向いています。

一方で、自社が生産物の種類によって工程を一部ベンダーに委託するなど、臨機応変に生産方式を変えている場合、顧客や商品に合わせてカスタマイズ可能なタイプのソフトが向いています。

・作業者が使いやすいか

経営者やその他幹部層がコストをかけてソフトやシステムを導入しても、実際にそのソフトを使用する作業者にとって使いづらいならば、本末転倒です。

PCやITの知識の乏しい人であっても簡単に作業できるソフトでなければいけません。

工程管理ソフト・工程管理システム導入時には、要件定義の際に実際の作業者を交え、現場の声を聞いたうえで導入を進めるとよいでしょう。

・サポートが充実しているか

工程管理ソフトに限らず、どのソフト・システムを導入するにあたっても必ず確認しておくべきなのが、「サポートの充実度」です。

導入後の従業員の教育や、より効率的に使う方法など、サポートに相談できることはしたほうがよいでしょう。

導入コストが安い場合だと、サポートが充実していない場合があるため、必ず自社の求めるサポートの範囲と合っているか確認しましょう。

工程管理ソフトの選び方

生産管理システムやその他システムと同様、工程管理システムも各メーカーから多様な種類のものが発売されています。

その中から自社に合ったソフト・システムを選ぶにはいくつか選ぶ際のポイントがあります。

・導入形態(クラウド型かオンプレミス型か)

近年導入コストが低く簡単に導入できるクラウド型が人気です。

クラウド型はインターネットを介してソフトを利用するやり方で、ベンダーサーバーを利用するため自社でサーバーを用意する必要がなく、場所を選ばずソフトを利用できるのが特徴です。デメリットとしては、カスタマイズしにくいこと、セキュリティが堅牢ではないことなどがあります。

一方でオンプレミス型は自社にサーバーを構築したカスタマイズ性の高い導入形態です。

一から自社オリジナルで必要な機能を設定でき、セキュリティも自社に合わせて対策を施すことができます。

コストの特徴としては、クラウド型はベンダーサーバー利用料として月々のランニングコストが発生すること、オンプレミス型は完全オリジナルでのシステム構築となるため初期費用が高くなりがちであることが挙げられます。

・既存システムとの連携可否

自社でERPやMES、図面管理システムなど、他にも既にシステムを構築している場合、それらと連携できるかどうかは必ずチェックしたいポイントです。

工程管理ソフトは単体でも工程管理を効率化できますが、既存のシステムと連携することでさらなる効率化が見込めます。

できるだけ既存システムと連携できる工程管理ソフトの導入を検討しましょう。

まとめ

生産管理の中でも、今回は特に工程管理と工程管理ソフトについてその目的、特徴、導入のメリットを解説しました。

工程管理ソフトは、生産管理の中でも「工程管理」に特化して、主に実績入力管理による進捗管理や日報作成などの書類作成などを行います。

工程管理の中でも特に「図面管理」はいまだに紙で管理していたり、データ化していてもあちこちに散在するなど、管理が煩雑になりやすいフェーズです。

営業製作所では、図面をデータで一元管理できる「図面Engine」を提供しています。

図面Engineは、高いセキュリティの中で図面の取り込みや入力・データ化もすべて自動でできます。

生産管理現場の業務効率化の初手として図面管理の効率化を進めたい方は、ぜひ図面Engineの導入をご検討ください。

▼図面管理システム導入のご相談・ご検討の際はぜひ営業製作所までお問い合わせください!

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